34歳の夏。
わたしは自分の身体の大切な臓器ちゃんと、サヨナラすることになりました。
サヨナラした、いや、わたしのためにまさにカラダを張ってくれたのが胆のうちゃん(34)
セラピストとして、からだの先生として、
理屈では分かりすぎるほど分かっていたのに、
『医者の不養生(医者じゃないけど)』を地で行ってしまった、
胆のうちゃんを思いがけず早く卒業させてしまった反省が、
もしも同じ大変さで悩んでいる方のお助けになるのなら・・・
と、ブログに書きのこしていこうと思います。
が、本当にオススメできない奮闘記なので
この連載が終わるのを待ってから病院にいく!!とかないように!!それだけは、なにとぞ・・・
早いうちに、ホント、早いうちに!!ね!!!
この奮闘記は、いちアラサー女子(当時)の思い出し闘病記のため、記載の内容がみなさまにも合う内容とは限りません。
笑い話として気分をちょっと紛らわせていただいたり、お医者さまや専門家の指導の元、ひとつまみ程度参考にしていただく感じで、ゆるく読み流していただけたらと思います。
また「からだの先生」ではありますが、診察・診断・治療ができるワケではありませんので、病気について個別のご相談はお受けできかねますこと、ご了承くださいmm
第5話「セカンドオピニオンに行ってみる」
胆のうちゃんから、痛みという形でめちゃめちゃに訴えられた石持ちアラサー(当時)こと、わたくし。
デキる息子先生から
1日、1秒でも早く検査してもらってね!!
と言われたものの、なかなか予約が取れず
ちょうど1か月後、ようやく隣駅の総合病院へ検査に行くことになりました。
目を見てくれない先生
5/27。
この日まで、食事を徹底的に気を付けて
おじいちゃん先生に処方してもらったブスコパンをお守りのように持ち歩いて
やっとのことでたどり着いた総合病院。
初MRIで『これは確かに…閉所恐怖症の人は辛いな…(脳内メモ)』とにワクワクドキドキしながら、診察の時間を待ちます。
番号で呼ばれて入った診察室には、クールそうな先生が。
そのクール先生は、わたしの『よろしくお願いいたし・・・』くらいのタイミングで
「あ、はい、mee.さんね。〇〇です。
これね、さっきのデータなんですけど、胆石が2個、かなり大きくなってるので、胆嚢摘出術という手術で胆のうごと取っちゃいましょう。
で、私の予定が空いているのは〇/〇と〇の2日なのですが、ご都合合う方ありますか??」
・・・・いや、ホントにほぼひと息でここまで言われました。
わたしへの確認とか、それを聞いたわたしがどんな表情をしているか、とか一切ナシです。
なんせ、一度も目が合わなかったんですもの。(シンジラレナイ)
もちろん、はじめて見る自分の胆のうちゃんと胆石の様子に、
『(確かにこれは、砕くとか溶かすという大きさではなさそうだ)』
先生の話を聞きながら、そう頷いたのは確かです。
でも、手術を回避する方法は・・・と、聞くよりも
この先生に、わたしの身体を任せることはしたくない!!
と、全身が言っているような気がして、
でも『他の病院に行きたい』なんて、この目を見てくれない先生に通用する気はしなくて。
『わたし、実家が名古屋なのですが、手術をするのであれば名古屋の病院でということも考えています。なので、今日のデータをいただいて名古屋の病院で手術を受けることができるか、見てもらっていいでしょうか?』
とっさの割にはうまいこと言ったわたし!!
すると「あ、はい、そうですか。でも今日すぐにデータは渡せないので、10日後に取りに来てください」と秒で返され、
結果一度も目が合うこともなく、この総合病院での診察が全て終わったのでした。
奇跡の出会い
6/6。
あの総合病院で、無事にデータCDをいただいたわたしは、即とある場所へ向かいました。
それは、四谷メディカルキューブさん。
総合病院で驚きの診察を受けたから、というワケではなくて
もしも本当に手術しか選択肢がなかったら・・・と思って、都内で胆石の術例が多そうで安心できそうな病院をいくつか調べていたのですが、
そのうちのひとつ、寧ろ一択、だったのが四谷メディカルキューブさんです。
なので、あの(あの)5/27の後すぐに
「これこれこうで、セカンドオピニオンをお願いしたいのですが…」
と電話で相談をし、
その電話での応対にもすっかり安心したわたしは、CDを携えてその足で四谷へと向かったのでした。
とても綺麗で、落ち着いていて、胆石だけではなくて様々な専門診療を行っている四谷メディカルキューブさん。
この日も完全予約の中、たくさんの方が待ち合いにいらっしゃいました。
実はこの日、ちょっとだけ待つことになったのですが、フロアにいるコンシェルジュの方が
「すみません・・・今、先生が急患の方の手術に入ってしまって・・・」
と伝えに来てくださって、
『(あぁ・・あの胆石発作が起きたのならば仕方あるまい・・・)大丈夫です!時間はありますので(発作が出てない者の余裕←)』
と、少しゆっくり、院内の資料を読みながら時間を過ごすことになりました。
この時点で『ここでお願いしたい』と心は決まったものの、先生に会うまではやはりドキドキ。
いよいよ、診察室に呼ばれるとき
「mee.さん、どうぞ~」
白衣の女性が呼びかけてくれました。
そのまま背を向けることもなく、わたしが扉近くに行くまで待っていてくれたその人が座ったのは・・・
先生の椅子!!!
なんと、主治医&執刀医でもある先生が、直接ひとりずつに声をかけてくれていたのです。
その主治医、梅澤先生は、すごくニコニコされているというよりは、どちらかというと淡々と説明を進めていくのですが、
こちらのことを考えてくださっているのが、本当に手に取るように分かります。
「mee.さんね、手術を回避できればとのことだったんだけど、ここまでの大きさだとちょっと厳しそうなんですね。」
「お仕事のこともあると思うので、何とか夏休みまで頑張ってもらいたいところではあるんですが、夏休みに入ったらできるだけ早くこの胆嚢摘出術を行うのがいいと思います」
わたしの希望、今の仕事のこと、そして胆のうと胆石の状態、すべてにとってベストな選択であるように、的確にお話してくださいます。
梅澤先生のおかげで、ここでやっと
『そうか、やっぱり胆のうちゃんとはサヨナラしなきゃいけないのか・・・申し訳ない・・・』
と、手術を前提にこれからを考える覚悟ができたような気が。
それもこれも、四谷メディカルキューブのみなさんのおかげ。
ここから約1か月半、手術のための検査や入院のための準備、わたし自身のこころや仕事の整理など、ひとつひとつ大切な時間が過ぎていきます。
「あ~イライラしやすいでしょ~」
余談ですが。
なかなか検査の予約が取れず、食事に気を付けていたものの
まだ、自分の胆石の大きさや胆のうちゃんの辛さに実感がなくて、
「本当に手術しか選択肢がないのかな・・・」と迷う毎日でした。
超音波で砕けるらしいよ!
薬で溶かす方法があるらしいよ!
などなど、でるわでるわ情報が・・・余計迷うわコレ・・・と思いながら、何となく
漢方、ってどうなんだろう
と直感的に思い、胆石について書いているブログがあったとある漢方薬局へ行ってみました。
手術は回避できないかもしれないけど、食事は気を付けているけれど、もしも発作がおきたらどうしようというドキドキが小さくなったらいいな(石ごと)、と。
張り紙がいっぱいで中がよく見えない漢方薬局にドキドキしながら入って、あーでーこーで胆石で、という話をしたら・・・
「あ~~~~~イライラしやすいでしょ~~~~~」
・・・。
イラッ(-“-)
その一言が、ベストオブイライラワードです(笑)
正直、何の漢方だったかはもう覚えてないです。
でも、藁にもすがる思いだったわたしは、今いまイラっとしたのも事実だし、漢方薬自体の説明にも納得して、お高い漢方薬を(この辺にイラだちの余韻w)いただくことにしました。
漢方養生指導士になった今、「いろいろ覚えておけばよかったー!わたし、ばかばかー!」と反省してますが、
覚えたくも思い出したくもない(;’∀’)、衝撃のご挨拶だったけど
とりあえず、この期間発作は起きなかった(食事のおかげか漢方のおかげかは…)ということで、ヨシとしたいと思います(笑)
第6話「絶対にマネしてはいけない胆石共存期」はこちらから
