34歳の夏。
わたしは自分の身体の大切な臓器ちゃんと、サヨナラすることになりました。
サヨナラした、いや、わたしのためにまさにカラダを張ってくれたのが胆のうちゃん(34)
セラピストとして、からだの先生として、
理屈では分かりすぎるほど分かっていたのに、
『医者の不養生(医者じゃないけど)』を地で行ってしまった、
胆のうちゃんを思いがけず早く卒業させてしまった反省が、
もしも同じ大変さで悩んでいる方のお助けになるのなら・・・
と、ブログに書きのこしていこうと思います。
が、本当にオススメできない奮闘記なので
この連載が終わるのを待ってから病院にいく!!とかないように!!それだけは、なにとぞ・・・
早いうちに、ホント、早いうちに!!ね!!!
この奮闘記は、いちアラサー女子(当時)の思い出し闘病記のため、記載の内容がみなさまにも合う内容とは限りません。
笑い話として気分をちょっと紛らわせていただいたり、お医者さまや専門家の指導の元、ひとつまみ程度参考にしていただく感じで、ゆるく読み流していただけたらと思います。
また「からだの先生」ではありますが、診察・診断・治療ができるワケではありませんので、病気について個別のご相談はお受けできかねますこと、ご了承くださいmm
第8話「サヨナラ、ごめんね、胆のうちゃん」
できるだけ軽いカバンに指示通り準備した荷物を詰めて、朝8時半に四谷メディカルキューブの受付へたどり着いたわたし。
受付の方も看護師さんも、みなさん朝早くからテキパキと手続きを進めてくれて、早速手術フロアへ向かいます。
CDを持っていざ!
コンタクトも眼鏡もないので状況がよく分からず記憶もあいまいなのですが
「では、そこの着圧ソックスを履いてください~」
と、いそいそと用意された着圧ソックスを履くために更衣室に入ります。
この時わたし、実は手にCDを持っていました。
そうなのです、麻酔が効くまでの間を少しでも不安なく過ごせるように、
「お好きなCD持ってきていただいていいですよ」
と。
推しのCDだと覚醒していつまで経っても麻酔が効かない可能性もあるので(笑)
大好きなハワイアンソングのCDを持っていきました。
「1曲目からでいいですか??」
おやさしい・・・曲まで指定できるなんて・・・
『はい、1曲目からお願いします』
と図々しくも曲までリクエスト。
手術台にのぼって、
『(あ、いつもの曲だ~)』
と1音目を聞いたかな、というタイミングで
正式名称腹腔鏡下胆嚢摘出術、いよいよ、はじまりま・・・
3時間後の目覚め
・・・いつものハワイアンソングなんで、イントロの『イ』の字も聞けなかったくらい、速攻で麻酔の威力に屈した(笑)わたし。
次に目が覚めた瞬間は、すでに個室(四谷メディカルキューブさんは全室個室!!快適!!!)のベッドの上。
さすがに麻酔が覚めてすぐなので記憶があいまいですが、時計を見ると11時過ぎくらいの様子。
「あら、お目覚めですか!」
「先生呼んできますね」
と、担当看護師さんがパパっと動いてくださって、先生から
・癒着もなく、手術はうまくいったこと
・とっても大きな胆石が2個あったこと
・胆嚢がかなり萎縮をしていて、このままだったら胆石の問題ではなく慢性胆嚢炎で手術することになっていたであろうこと
・念のため、病理検査に出して癌ではないか確認するということ(これは事前の説明でも聞いてた)
を、これまたテキパキと説明してもらいました。
で、身体についている管たちは
・尿道カテーテル
・右の肋骨の下あたりからのドレーン*
*体内に溜まる液体(血液、滲出液)を外に排出するための管
あとは何だったかな・・・
とりあえず、心電図モニターなどの慣れないコードや管があるので、何かしようとすると『おぉぉアブナイ!』ってなる感じでしたが、寝たきりなので大きな問題はなかったです。
ものすごくシワシワになっててかわいそうだったよ
残念ながら(?)わたし自身は、身体を張って頑張り続けてくれた胆のうちゃんをお見送りすることが叶わなかったのですが
術後の説明を聞いてくれた母親いわく、
ものすごくシワシワになっててかわいそうだったよ
と・・・
ごめん、ごめんね、胆のうちゃん・・・(号泣)
ずっと頑張ってくれてありがとう(早く卒業させてしまってごめん…)
・・・その後、そんな胆のうちゃんを苦しめていた胆石×2が、
フィルムケースにパンパンに詰められて、わたしの手元にやってきたわけです。
なにこれ、地球外物質??という見た目のソレは
わたしがGoogleで【胆石 画像】と検索しまくったソレとは似ても似つかない、ごつごつした石たちでした。
後日、先生から教えてもらったのですが
「原因が分からない石ですね」
とのこと。(わからないことはWikiに聞く)
コレステロール胆石
a) 純コレステロール石
b) 混成石
c) 混合石
色素胆石
a) 黒色石
b) ビリルビンカルシウム石
まれな胆石
a) 炭酸カルシウム石
b) 脂肪酸カルシウム石
c) 他の混成石
d) その他の胆石Wikipedia – 胆石
・・・とはいえ、よく分からないのですが【胆石を作ってしまった】という事実は変わりなし。
見たこともない形状の石を眺めながら、何にも得しない石を、よくこしらえたものだと、半ば呆れちゃうくらいには元気になっていた術後でした。
第9話「人のカラダってすごいね」はこちらから
